異臭と戦った夏
こんにちは、nissydesuです。
皆さんどこからともなく湧く異臭を嗅いだことはありますか?
僕は一度あります。
たしかあれはまだ僕が神童と持て囃されていた頃の話です…
ある日僕は、自分の周囲から異臭がすることに気づきました。自分自身が臭いのかなと悲観的な考察を繰り広げてみたりもしましたが、いつもどおり自分自身からはバラとラベンダーの香りが漂っていました。
それから10年後、ふといつも背負っていたリュックに近づくと異臭がすることに気づきました。
その時明らかに正常ではない匂いがそこにありました。
恐る恐るリュックを覗いてみると、そこにはぐちゃぐちゃに潰れたお好み焼きのようなものが入っていました。
もとが何だったのかすらわからない程に、時間にすり潰された異臭の主が僕のリュックの中に鎮座していたのです。
とりあえず僕は異臭の主を取り出してみました。主は半固形状になっていて、サランラップにまとわりつく形でその御姿を保っていました。
僕は爆速でそれを捨て、一目散にリュックを洗濯機に放り投げました。
一度洗ったら匂いはある程度落ちましたが、まだ少し残っていました。
そして僕は諦めました。お気に入りのリュックでしたが、しょうがないです。
次の日、仕方なく僕は匂いがついたリュックを背負っていました。
匂いは、一つの咎として割り切り一生背負っていく覚悟を決めました。
…リュックだけに。
終わり。
「すごいニオイ」#ジェットウォッシャー「ドルツ」