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彼は決して転ばない

 

彼は決して転ばない

これはどんな意味だろうか

誰だって転ぶ。

 

物理的にだけじゃない

なにかに行き詰まって

躓くや転ぶと表現したこともあるだろう。

 

それでも、それでも彼は決して転ばない

でもそれは彼が転ばないという

証明になるわけではない。

 

彼だって転んだりはする

「彼」な以上彼だって人間なのだ

そう、正しくは

彼は決してタダでは転ばないのだ。

 

例えば起き上がる時に

布団に足を取られたり

毛布に躓いたりするだろう

しかし彼はそんな時タダでは転ばない。

 

彼は転ぶと同時に部屋の電気を消した。

 

これは転んだと言えるのか?

日常の行動に価値を見出すならば

電気を消したという

行為が、事実が人々から称賛されるだろう

 

つまりこういうことだ

転ぶという行為になにか

プラスになることを付け足してやれば

そちらが必然的にメインになるので

人は決して転ばない。

 

彼だって転ぶという結果自体に

甘んじたくなるだろう

しかし、

「タダでは転んでやらん。」

そう彼は言う。

 

しかしこれは物理的な場合しか

ありえないのでは?と問う人がいるだろう

でも私はそんな人に言ってやりたい

決して転ばなかった彼の意志を借りて……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんとも言い難い」

 

 

 

らしいです。