今日は12月24日、泣く子も黙るクリスマスイブ。
僕は友達と一緒に帰った。数十メートル先の橋のたもとで別れ。僕は橋に身を乗り出した。
しばらく進むとおじさんがいた。ママチャリをこいでいた。
おじさんは遅かった。しかも道を塞いでいた。
右に寄った気がした。抜かそうとした。真ん中に戻った。僕はブレーキをかけた。
仕方なくおじさんと短めのランデブーを決行した。傍から見れば祖父と孫に見えたかもしれない。
でも実際にはおじさんとその後ろで、鬼のような形相で睨む僕がいた。
橋から見下ろす川の水面は輝いていた。
終わり。